心晴れやかコラム 心を守る心理学シリーズ 【第5回】

怒りを味方につけるアンガーマネジメント

【筆者】
株式会社COCOHARELISS 代表
心理カウンセラー・NLPトレーナー
庄野晴美

「ついカッとなって言い過ぎてしまった。」
「あとから『あんな言い方をしなければよかった』と後悔した。」
「怒らないように我慢しているけれど、心の中ではモヤモヤしている。」
そんな経験はありませんか。
「怒り」という感情は、悪いものと思われがちです。しかし、アンガーマネジメントでは、怒りは自然な感情であり、なくすものではなく、上手に付き合うものと考えます。

怒りは心からのサイン

怒りは、「自分にとって大切なものが傷つけられた」と感じたときに生まれる感情です。
例えば、約束を守ってほしい、大切に扱ってほしい、認めてもらいたい…。そんな思いがあるからこそ、怒りが湧いてくるのです。
つまり、怒りの奥には、自分が大切にしている価値観が隠れています。
大切なのは、その怒りを相手にぶつけることではありません。
まずは、「私は何を大切にしたかったのだろう」と、自分の心に問いかけてみましょう。

怒りの奥にあった本当の気持ち

以前、ある管理職の方が「部下に怒鳴ってしまう」と悩んでいました。
お話を伺うと、その方は「部下に成長してほしい」「事故なく安全に仕事をしてほしい」という強い思いを持っていました。
怒りの裏側にあったのは、「大切に思う気持ち」だったのです。
その気持ちを「怒る」のではなく、「伝える」に変えたことで、部下との関係が大きく改善しました。

怒りと上手に付き合うために

怒りは、相手を傷つけるためではなく、自分の大切な思いに気づくためのサインです。
だからこそ、怒りを否定する必要はありません。
怒りを理解し、上手に伝えられる人は、自分も相手も大切にできる人なのです。

今日からできる実践

① 怒ったときは、まず6秒待ちましょう。
怒りのピークは長く続きません。深呼吸をしながら6秒数えることで、冷静さを取り戻しやすくなります。

② 「私は何を大切にしたかったのだろう」と考えてみましょう。
怒りの奥にある本当の気持ちに気づくことができます。

③ 「あなたが悪い」ではなく、「私はこう感じた」と伝えてみましょう。
相手を責めるのではなく、自分の気持ちを伝えることで、建設的な会話につながります。

心晴れやかメッセージ

怒りをなくそうとしなくても大丈夫です。
怒りは、あなたが一生懸命生きている証でもあります。
大切なのは、その怒りをどう表現するかです。
感情に振り回されるのではなく、感情を味方につけられる人は、人生の選択肢が広がります。

「運は動より生ず。」
怒りを感じたときこそ、一歩立ち止まり、自分の心と向き合う行動を選んでみましょう。
その小さな行動が、人間関係も、あなた自身の未来も変えていきます。

心晴れやかに生きる。

心晴れやかコラム 心を守る心理学シリーズ一覧

第1回 理不尽な人や出来事に振り回されないために
第2回 「なんで私だけ?」被害者意識から抜け出す心理学
第3回 苦手な人との距離の取り方
第4回 「○○すべき」があなたを苦しめる
第6回 随時更新予定
第7回 随時更新予定
第8回 随時更新予定
第9回 随時更新予定
第10回 随時更新予定