苦手な人との距離の取り方

【筆者】
株式会社COCOHARELISS 代表
心理カウンセラー・NLPトレーナー
庄野晴美
「この人と話すと疲れる。」
「顔を見るだけで緊張する。」
「できれば関わりたくない。」
誰にでも、苦手だと感じる人はいるものです。
「苦手な人がいるなんて、自分は心が狭いのかな」と悩む方もいらっしゃいますが、それは決して悪いことではありません。

苦手な人がいるのは自然なこと
心理学では、人は育った環境や経験によって価値観が異なるため、すべての人と気が合うことはないと考えられています。
つまり、「苦手」と感じることは、とても自然な反応なのです。
問題なのは、苦手な人を変えようとしたり、無理に好きになろうとしたりすることです。
職場でのこんな出来事
以前、ある女性からこんな相談を受けました。
「職場の先輩が細かいことばかり指摘してきます。何をしても認めてもらえず、毎朝会社へ行くのが憂うつです。」
話を聞いていくと、その先輩は「仕事は厳しく教えるもの」という信念を持っていました。一方、相談者は「相手の気持ちを大切にしながら伝えるべき」と考えていました。
どちらが正しいという話ではありません。
価値観が違うだけなのです。
そのことに気づいてからは、「この人はこういう考え方なんだ」と一歩引いて見られるようになり、必要以上に傷つくことが減ったそうです。
心の距離を上手に取る
大切なのは、「心の距離」を上手に取ることです。
距離を取ることは、逃げることではありません。
自分の心を守るための、大切な選択です。
苦手な人とは、必要以上に深く関わらなくてもいいのです。
挨拶や仕事上のやり取りは丁寧にしながらも、相手の言葉や態度をすべて受け止めなくても構いません。
「この人の考え方と、私の価値は別。」
そう思えるようになると、心はぐっと楽になります。

今日からできる実践
① 相手を変えようとしない。
「この人には、この人の価値観がある」と考えてみましょう。
② 心の中で一歩距離を置く。
相手の感情まで抱え込まないことが大切です。
③ 自分が安心できる人との時間を増やす。
苦手な人よりも、大切な人との時間に心のエネルギーを使いましょう。



心晴れやかメッセージ
苦手な人との出会いも、人生の学びの一つです。
「この人にはなりたくない。」
「こんな伝え方をする人になろう。」
そう考えることで、人は成長していきます。
「縁ありて花ひらき 恩ありて実を結ぶ。」
良いご縁だけでなく、苦手なご縁から学ぶこともあります。
その経験は、きっとあなたという人を、より優しく、より強く育ててくれるでしょう。
心晴れやかに生きる。

心晴れやかコラム 心を守る心理学シリーズ一覧
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