心晴れやかコラム 心を守る心理学シリーズ 【第7回】

人は変えられない。でも、自分は変われる

【筆者】
株式会社COCOHARELISS 代表
心理カウンセラー・NLPトレーナー
庄野晴美

「どうして分かってくれないのだろう。」
「何度伝えても変わってくれない。」
「もっとこうしてくれたらいいのに……。」
家族、職場、友人など、大切な人だからこそ、「変わってほしい」と願うことがあります。
しかし、その願いが強くなるほど、思い通りにならない現実に苦しくなってしまうことがあります。

相手は自分の意思でしか変われない

心理学では、人は自分の意思でしか変わることができないと言われています。
どれほど正しいことを伝えても、どれほど相手を思っていても、「変わろう」と決めるのは本人です。
だからこそ、相手を変えようとすることに力を注ぎすぎると、自分自身が疲れてしまいます。

関わり方を変えたことで生まれた変化

以前、あるお母さんからこんな相談を受けました。
「子どもに何度言っても部屋を片づけません。毎日怒ってしまい、自己嫌悪になります。」
お話を伺う中で、お母さんは「子どもを変えなければ」と思い続けていました。
そこで、「まず、お母さん自身の関わり方を変えてみませんか」とお伝えしました。
命令するのではなく、一緒に片づける時間を作る。
できたことを認める。
小さな変化を褒める。
すると、お子さんだけでなく、お母さん自身の気持ちにも変化が生まれました。
相手が変わったというより、「関わり方」が変わったのです。

変えられることに目を向ける

私たちは、相手の考え方や性格を変えることはできません。
でも、自分の言葉、自分の行動、自分の受け止め方は変えることができます。
その小さな変化が、やがて人間関係にも良い影響を与えていくのです。
「変えられないこと」に悩み続けるより、「変えられること」に目を向ける。
その積み重ねが、自分らしい人生につながっていきます。

今日からできる実践

① 「私は何を変えられるだろう?」と自分に問いかけてみましょう。

② 相手ではなく、自分の言葉を一つ変えてみましょう。

③ 思い通りにならない出来事があったら、「この経験から何を学べるだろう」と考えてみましょう。

心晴れやかメッセージ

変化は、いつも自分から始まります。
自分が笑顔になると、周りの空気も少しずつ変わっていきます。
自分が優しい言葉を使うと、その優しさは巡り巡って返ってきます。

「運は動より生ず。」
小さな一歩でも、自分から動き始めることで、新しいご縁や新しい景色が生まれます。
あなたが変わることは、決して負けではありません。
未来をより良くするための、大切な選択なのです。

心晴れやかに生きる。

心晴れやかコラム 心を守る心理学シリーズ一覧

第1回 理不尽な人や出来事に振り回されないために
第2回 「なんで私だけ?」被害者意識から抜け出す心理学
第3回 苦手な人との距離の取り方
第4回 「○○すべき」があなたを苦しめる
第5回 怒りを味方につけるアンガーマネジメント
第6回 自己肯定感は「褒める」より「認める」
第8回 随時更新予定
第9回 随時更新予定
第10回 随時更新予定