通わせないカウンセリングを目指して
カウンセリングをしていて、いつも感じていることがあります。
それは、悩みや不安で落ち込んでしまった【気】を、元の元気な状態に戻すお手伝いをすることが、カウンセリングの役割だということです。
私たちは子どもの頃、迷いなく心のままに行動していました。
でも、成長する中で、人との違いや周りの目を気にするようになり、無理をしたり、自分の気持ちを伝えるのが怖くなったりします。
そのうち、ネガティブな感情にとらわれて、笑顔も減り、負のループに入ってしまうこともあります。
そんな時、誰かに話を聞いてもらうだけで、認めてもらえるだけで、ふっと笑顔が戻る瞬間があります。
カウンセリングで、うつむいて来られた方が、帰り際に笑顔になっている姿を見ると、心から「来てくださって本当にありがとうございました」とお伝えしたくなります。
この瞬間が、私にとって何よりの喜びです。
カウンセリングは、特別なものでも、恥ずかしいものでもありません。
もっと気軽に、元の自分に戻れる場所として「ココハレリス」があることを知っていただきたいのです。
そして、カウンセラーがいなければ生きていけない状態にするのではなく、
できるだけ早く、カウンセラーの力がいらなくても心晴れやかに生きていけるようになっていただく。
それが、私がクライエント様と向き合うときに大切にしている想いです。
庄野晴美